こぼれおちる砂

 

 

素直でいなさいと 誰もが言うけど

誰より正直な 私がいるだけ

 

鳥肌がたつほど 甘い嘘をつき

安売りの笑顔で 誤魔化せないから

 

足もとのガラスの欠片 素足で歩き出せば

流れた血が 心を染める

 

手放せないものを ひっしで抱えこんで

守り抜いてゆくから 私だけは

忘れてしまえない 大切なものたち

あなたが失くした こぼれおちる砂

 

 

 

いつ交わしたのかさえ もう覚えてない

遠い約束だけ 私を縛るの

 

「必ず戻るから」 泣いてる私の

手を握り返した 暖かな瞳

 

汚れた水面に映る月 あなたはどこで見てるの

風が揺らして それさえ見えない?

 

脆く儚いから きれいに輝くの

永遠には続かない 刹那は

何度でも許して 何度傷ついても

信じる事から またはじめればいい

 

 

手放せないものを ひっしで抱えこんで

守り抜いてゆくから 私だけは

忘れてしまえない 大切なものたち

あなたが失くした こぼれおちる砂